SANKEN ARCHITECTS laboratory住宅にまつわる研究レポートとコラム

「壁体内結露」とは?除湿対策を怠ると必ず後悔します。

date_range2025-1-24
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日本で重要な「結露」の話

日本の夏は特殊な環境を持つ国です。この時期の空気中は高温に加えて非常に高い湿度を含んでいます。そのため、壁の中で結露が発生しやすく、住宅の寿命を短くする原因となっています。この結露が起こる構造の問題を深く見つめることで、長持ちする住宅の構築につながります。

結露の起きる理由

結露は、高温の空気中に含まれる水蒸気が低温の表面に接触することで発生します。これは学校で一度は聞いたことのある「水蒸気量」や「相対湿度」といった概念に関係しています。

例えば、空気中の水蒸気量が最大値に達した場合、温度が低い表面に触れると余分な水蒸気が液体になり、それが結露となります。温度差が大きいほど、この現象は頻繁に発生します。

日本の住宅構造における問題

日本の夏の大きな特徴は、温度と湿度の両方が高いことです。この条件では、壁の中で結露が発生しやすくなります。外部の湿気を防ぎ、内部の湿度を適切に管理するためには、高性能な断熱材の使用や気密性の高い構造が必要です。

デザイン性を超えて考えるべきこと

結露が発生すると、壁の中でカビや腐敗が生じ、住宅の寿命が短くなるだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。そのため、住宅の設計段階で温度差を考慮した構造を採用することが重要です。これにより、家の安全性を長期的に確保できます。

結露を防ぐための具体策

結露を防ぐためには、以下のような対策が必要です。

  • 壁の外側に断熱材を設置し、温度差を最小限に抑える。
  • 高気密・高断熱の構造を採用する。
  • 内部と外部の湿度を適切に管理するための通気設計を行う。

これらの対策を講じることで、住宅の耐久性が向上し、家族の健康と安全を守ることができます。住宅は資産であり、家族の生活を支える重要な基盤です。断熱性能を高めることは、家族の将来を考える上で欠かせない要素です。

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