SANKEN ARCHITECTS laboratory住宅にまつわる研究レポートとコラム

南向きの土地にある意外な落とし穴とは?北向きでも明るい家になる!実例紹介!

date_range2024-10-21
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家を建てる際、多くの人がまず考えるのは「日当たりの良さ」。そして、南向きの土地は日当たりが良いと一般的に言われているため、人気が高く、価格も上昇する傾向にあります。しかし、南向きの土地が本当にベストなのか、またそれ以外の方角に建つ家は暗くなるのかと言うと、実際にはそうとは限りません。今回は、南向きの土地の意外な落とし穴と、北向きでも明るく快適な家を建てるための工夫について解説します。

南向きの土地の落とし穴

南向きの土地には確かに日当たりの良さという大きなメリットがあります。しかし、必ずしも完璧というわけではありません。例えば、南側に大きな窓を設けてリビングを配置するプランを考えたとしても、道路に面している場合、通行人や車の往来が多いとプライバシーが気になり、結局カーテンを閉めたまま過ごすことになるケースもあります。これでは、せっかくの明るいリビングが活かされません。

また、南向きの土地は人気が高いため、価格が割高になることもデメリットの一つです。日当たりの良さだけにこだわり、他の要素を見落としてしまうと、後々の生活で不便を感じることもあるでしょう。

北向きの土地でも成功する家づくりの実例

一方で、北向きの土地や「旗竿地(はたさおち)」と呼ばれる細長い形状の土地でも、明るい家を建てることは十分可能です。実際の成功例では、最初は南向きの土地を希望していた施主が、北向きの旗竿地を選びました。この土地は一見すると日当たりが悪そうに思えましたが、周囲の建物や庭の配置を確認した結果、実は南側にある家々の庭が広がっており、充分な日光が差し込むことがわかったのです。

このように、周囲の状況や建物の配置をうまく考慮すれば、北向きの土地でも日当たりの良い家を実現できます。しかも、旗竿地のような形状の土地は価格が抑えられているため、コストパフォーマンスも高く、プライバシーも確保しやすいというメリットがあります。

まとめ

家を建てる際、南向きの土地が必ずしもベストとは限りません。土地の方角だけにとらわれず、周囲の環境や建物の配置をよく観察し、プランニングを工夫することで、北向きの土地でも快適で明るい家を建てることが可能です。固定観念にとらわれず、その土地に最適な設計を考えることが大切です。

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