SANKEN ARCHITECTS laboratory住宅にまつわる研究レポートとコラム

高気密・高断熱の要は窓にあり?高性能住宅は窓にこだわろう

date_range2024-10-10
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「1年中過ごしやすくて、性能の良い家を建てたい!」と考えたとき、どこの断熱性能を一番に考えますか?
よく挙げられるのは壁や床の断熱ですが、実は「窓」も住まいの断熱性能を支える大切なポイントです。


窓をどのように設置するかで、住まいの心地よさは変わります。
窓の性能と選び方のポイントについて、詳しく見ていきましょう!


窓枠の素材は4種類

窓枠には主に4つの素材が使われています。

・木
・アルミ
・アルミ+樹脂
・樹脂


現在の主流はアルミ+樹脂のいわゆる「複合サッシ」、そして「樹脂サッシ」の2つです。
ここに断熱性能を高めた「ペアガラス」や「トリプルガラス」を使った窓が、新築住宅では
よく使われています。

窓の断熱はなぜ必要?

高性能住宅で窓の断熱が重視されるのは、熱の多くが窓から出入りしているためです。
YKK APによると、断熱性能のない一般的な窓の場合、夏は外からの熱の74%が窓を通して室内に伝わり、冬は室内の熱の50%が窓から逃げていくといわれています。
サイズの大きな窓や日当たりの良い窓ほど出入りする熱の量も多いため、断熱性の高さが特に求められますね。


窓を選ぶときのポイントは?

以前は、強度の高い複合サッシ(アルミ+樹脂)の方が優れた印象もありましたが、最近では樹脂サッシの強度も向上し、変形しにくくなりました。
どちらを選ぶか迷ってしまう方に向け、選び方のポイントを解説します。


デザイン性重視ならアルミ+樹脂の「複合サッシ」


デザイン性の高さを重視するなら、アルミ+樹脂の「複合サッシ」がおすすめです。
樹脂サッシよりも窓枠のフレームが薄いため、ガラス面が広くなり、スタイリッシュな見た目になりますよ。

防露性重視なら「樹脂サッシ」


結露を抑えたければ、樹脂サッシを検討しましょう。
窓の性能を示す指標として使われるのは、熱の伝わりやすさを示す「熱貫流率(U値)」です。
U値は窓枠とガラスを含めた全体で測定し、アルミ+樹脂の複合サッシと樹脂サッシに大きな違いはありません。
しかし実際はアルミの方が樹脂よりも熱を伝えやすいため、空気中の水蒸気が触れたとき、
複合サッシの方が結露を発生しやすくなります。

窓ガラスの種類に迷ったら?


高性能住宅を建てるなら、選ぶガラスの種類も大切なポイント!
立地条件によっても選ぶ基準は変わりますが、迷ったときは以下のように考えましょう。

・熱を取得したい場所:ペアガラス
・熱を逃がしたくない場所:トリプルガラス


たとえば寒冷地の場合、南向きの日当たりの良い窓には、熱を遮断するトリプルガラスより
も熱を取得できるペアガラスが適しています。
一方で隣家との距離が近い住宅密集地では、南側に窓があっても十分に日が当たらないケー
スも多いため、熱を逃しにくいトリプルガラスが適しているでしょう。
窓ガラスは性能だけでなく、どのような場所に設置するかも考えてみてくださいね。

高性能住宅は窓の設計までこだわる三建におまかせ


窓の性能は、立地条件や枠の面積・ガラスの面積にも大きく左右されます。
住み心地のいい家を叶えるには、間取りだけではなく、窓の設計など細かい部分へのこだわ
りも欠かせません。


高性能住宅をお届けするため、三建は数値だけで判断しない、適材適所で考え抜いた家づく
りを行っています。
三建の高気密高断熱の高性能住宅が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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